な ん で も 写 真 館



「 8期北陸同級会 」
[写真&コメント:8期/高尾さん]   .

同期(8期)の城口君が若狭に終の棲家を新築したとの噂を聞いた。
終の棲家とはどのようなものか参考のため見学させてもらい、ついでに同級会をしようということで、同期の高松君、大宮君、安藤君と私の4人で6月7〜9日の日程で若狭に行って来た。
安藤君とは家が近いこともあり時々往来しているが、大宮君とは3年ぶり、高松君とは35年ぶり、城口君とは卒業以来である。
終の棲家は、これからの足腰の衰え(失礼)を考慮した平屋の豪邸であった。
これは敷地が160坪と広大なるが故に成立したのであろう。
山や川、畑に田んぼ、そして蛙の鳴き声も聞こえ、もう少しすると蛍もやって来るだろうと思えるほど自然が豊かで、故郷熊野を思い出してしまった。
今後はお花や野菜作り、また城口君の趣味である魚釣りなどを楽しむのであろう。
7日の夕食と8日の朝食は奥様の心のこもったお料理をごちそうになったのだが、大変美味であった。奥様ありがとうございました。

以下に北陸同級会の概略の行程を記す。
 
 

 《 2014年6月7日(土) 》

  気比の松原 (敦賀市)


三保の松原、虹の松原と共に日本三大松原として知られている景勝地である。子供の頃、私の実家の前にも松原があり、ハンモックで昼寝をさせられていたそうであるが、松食い虫にやられとっくに消滅してしまった。
ホテル「流星館」に泊まる。
次の朝、隣の部屋に泊まった大宮君に「高尾のいびきがうるさかった」と言われた。
実は大宮君のいびきがこちらの部屋にも響き、私もしばらく寝付けなかったのである。
同部屋の安藤君はどちらのいびきも知らなかった。寝付きのいい奴。



 《 2014年6月8日(日) 》

  神宮寺 (小浜市)

奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」の原水はこのお寺で湧き出しているお水である。
「お水取り」に先立ち本寺および近くの鵜の瀬(うのせ)にて「お水送り」なる神事が行われる。汲み取ったお水を側を流れる遠敷川(おにゅうがわ)に流して奈良東大寺二月堂まで延々届けるのである。

  瓜割(うりわり)の滝  (三方上中郡若狭町)

湧水から生じる小さな滝で名水百選に選ばれている。
瓜が割れるほど冷たいということでこの名前になったとのこと。
由来どおりとても冷たくておいしい水であった。

  若州一滴文庫 (大飯郡おおい町)


水上勉の生まれ故郷であるこの地に、子どもたちが本を読み、何かを見つけ、人生を切り開いていくことを願い私財を投じて建設した施設である。
多彩な展示物があるが、特に、人形劇に使用する人形を集めた竹人形館は圧巻である。
氏の代表作「飢餓海峡」や「はなれ瞽女おりん」は小説や映画でも観たが、心に重く残る作品であった。
氏の極貧の生い立ちと越前の冬の過酷な自然があのような作風を生むのだろうか。
純粋さと、えも言えぬ色気のおりん役の岩下志麻さんは、「故郷は緑なりき」で小学生の私の心を捉えて離さなかった(ませたガキ!)佐久間良子さんとともに永遠の女性である。
映画と言えば、先日「汚れなき悪戯」というスペイン映画を数十年ぶりに見直した。年と共に涙腺が緩くなっている私は、傍らの女房に涙を気取られないよう苦労をした。
この映画は私の映画鑑賞人生で最も感動した映画である。
是非とも諸兄にも観てもらいたい映画であるが、奥様やお子様のいない時に部屋を暗くして一人で観ていただきたい。
たまには感情を解放することも必要である!

 
  三方五湖 (三方郡美浜町と三方上中郡若狭町に跨がる)






昼食に周辺で最もうまいと評判のお店で鰻重を食す。
大変美味であったが、この鰻もあと何年食べられるのやら・・・。
レインボーラインを走り三方五湖を見下ろす山頂公園を目指す。
曇天だったのはやや残念であったが、ここから眺める三方五湖は素晴らしい。
五木ひろしはこの地の出身ということで、「五木の園」では彼の歌「ふるさと」が流れていた。
以前来た時は大音量で鳴り響いていたが、今回は大分音が小さくなっていた。
きっと、苦情があったに違いない。
そしてバラ園がとてもきれいであった。 

  東尋坊 (坂井市三国町)


三方五湖を後にし、一路東尋坊を目指す。
いにしえに巨悪の限りをつくした東尋坊という名の怪力の悪僧がいた。
美しい姫君に心を奪われた東尋坊であったが、恋敵に岸壁から突き落とされ無念の落命。
絶景ではあるがここには悪僧の怨霊が・・・。
眼前には美しい日本海が果てしなく広がるが、この海岸で某国工作員が悪さをしていたとは。
駐車場への帰り道、かき氷屋の前を素通りできず、ミルク金時を所望す。
そう言えば、三方五湖でもソフトクリームを食べたっけ。

泊まりは芦原温泉で一番の老舗「べにや旅館」である。
食事、お風呂、その他何もかもが大満足の旅館であった。
先代の社長が若い頃からの石原裕次郎の友人という関係から、裕次郎、まき子夫人、石原軍団がよく遊びに来ていたようである。
ロビーのスナックでは裕次郎の生写真アルバムが置いてあり、在りし日に本旅館のバーでカラオケ録音された裕次郎、まき子夫人、石原軍団各氏の歌が聞こえていた。
この音源はレア中のレアにつき、レコード会社がCD化を画策するも、当時の軍団専務がこれを許さず、べにやさんにのみ使用を許可したそうである。
この話しを聞いた後では「家内が裕次郎のファンなので、コピーさせてもらえないか」とはとても言い出せなかった。
仲居さんは大宮君、安藤君の故郷諏訪や甲府にも縁があるということで、大いに盛り上がった。
そして、女将さんは気さくな上、お上品で美人ときているからたまらない。
高松君のコネがなければこのような高級老舗旅館に泊まることはできなかっただろう。
高松君に感謝、感謝。



 《 2014年6月9日(月) 》

  兼六園 (金沢市)


 
芦原温泉より兼六園を目指す。
曇天ではあったが、つつじの赤が、一層深みを増した緑に映えとても美しかった。
私は3度目であったがさすが加賀百万石、いつ来ても素晴らしい庭園である。
ここを見学後、隣の金沢城公園をさくっと散策し、金沢の台所と言われる 近江町市場 の見物に行った。

 
 

とても大きな市場で果物、野菜、そして魚介類がいっぱいであった。
時間があればもっとゆっくりしたいところであるが、明日は出勤故早めに金沢駅に向かった。
久しぶりに旧友に再会し、楽しい一時を過ごすことができた。
大雨警報の中、東京を出発したのであるが、梅雨にもかかわらず北陸では雨に降られることはなかった。
皆の日頃の行いが良かったからであろう。
城口君には新居にお招きいただいた上に、三日間、運転手兼ガイドを引き受けていただいた。
城口君ありがとう。

[2014.06.22:受付]  

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