な ん で も 写 真 館



「 “正倉院「正倉」外構公開” と “正倉院展” 」
[写真&コメント:10期/管理人]       .

ここ数年は連続して行っている “正倉院展” に10月30日(木)に出かけてきました。
9時会場でしたので8時半過ぎには会場の奈良国立博物館に着いたのですが、既にかなりの長蛇の列でした。開場後は割合にスムーズに展示品を見て回ることができ、約1時間ちょっとで全ての展示品を見て回ることができました。

その後は正倉院の改修工事が終わって“外構”の公開中だったので、東大寺の南大門・大仏殿を横目に見ながら、その裏側に位置する正倉院まで紅葉狩りを兼ねての約20分の散歩を楽しんできました。

正倉院見学後はまた元に戻り、県庁前バスターミナルから “ぐるっとバス:奈良公園ルート” を利用して、紅葉にはまだ少し早かったのですが、近鉄奈良駅まで約40分程の奈良公園巡りのミニバス旅行をした後、近鉄奈良駅前で昼食をとってから帰途につきました。

 ・「第66回正倉院展(奈良国立博物館)
 ・「正倉院(宮内庁ホームページ)
 ・「ぐるっとバス
[ 撮影日:2014.10.30 (Thu.) ]


正倉院・外構公開

屋根の葺き替えを主とする約100年ぶりの大修理を終えた正倉院正倉の外構が、10月25日から一般公開。
正倉院は奈良時代に建てられた高床式校倉造りの倉庫で、聖武天皇の愛用品や東大寺の法具など約9千件の宝物を収めていた。


【 正倉院「正倉」の正面から全景 】

「正倉院」 と 「正倉」
奈良・平安時代の中央・地方の官庁や大寺には、重要物品を納める 「正倉」 が設けられていました。そしてこの正倉が幾棟も集まっている一廓が 「正倉院」 と呼ばれたのです。しかし、あちこちに置かれた正倉は、歳月の経過とともにいつしか亡んでしまい、わずかに東大寺正倉院内の正倉一棟だけが往時のまま今日まで残ったのです。これがすなわち、正倉院宝庫です。
[出典 : 宮内庁ホームページ]



正倉院「外構」見学用入り口


入り口横に設置してあった説明版
 (↑:click)


三つの倉のうちの南倉部分
 
三つの倉のうちの北倉部分
(南倉・北倉は校木という断面三角形の材を20段重ねて壁体を作った“校倉造”) 




東大寺境内案内図 (↑:click)
 
三つの倉のうちの中倉部分
(中倉のみは校倉造ではなく、柱と柱の間に厚板を落とし込んだ“板倉”で、構造が異なる



《付録》

   正倉院裏側からの空撮写真
    (我々は左上隅方向から見学)        
.
[出典 : 産経フォト
 

第66回正倉院展

今回の正倉院展はいわゆる超目玉出品と言われるものは無かったと思うのですが、教科書で見たことがある「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」や聖武天皇が実際に使った身の回りの品々など割合に現実感に満ちた展示品が多かったように思います。

円形の胴を持つ四絃の楽器の「桑木阮咸 (くわのきのげんかん)」は実際の演奏音が館内に流されており、胴の一部が皮張りのせいでしょうか、ちょっとバンジョーぽい響きでした。なんでも世界で正倉院に2つだけ残る貴重なものだそうです。

武具類もたくさん出品されており、どうやって使ったのか判らないクランク形(?)をした手鉾や、結構堅そうな弓と小ぶりの箭など天平時代の武を感じさせる珍しい展示物が多くありました。
それらの中でも当時の無そりの直刀類の中でいわゆる仕込み杖タイプが特に興味深く、刀身や柄部分など実にきれいな保存状態であり、また当時の藤原氏や他の皇族達との血なまぐさい争いの緊張感が甦って来るようでした。



[近鉄ニュース(2014/Nov.)から]



 

入場券の半券と記念スタンプ

 
見学後の奈良国立博物館の外観
(開場後1時間だがまだ長蛇の列だった


《付録》 ぐるっとバス

県庁前バスターミナルにて    .
赤バスが @奈良公園ルート
青バスが A平城宮跡方面
.
(運賃 100円

[2014.11.08:受付]  

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