「 江戸城 〜その3〜 」 |
[写真&コメント:10期/管理人] |
○○ 城シリ−ズ ○○
前々回の江戸城・東側エリアの「皇居東御苑」、及び 前回の旧西の丸のある西側エリアの
皇居前広場周辺に引き続き、今回は残りの部分である江戸城・北の丸エリアを訪ねてきた。
江戸時代、北の丸には御三卿の田安家(千鳥ヶ淵側)と清水家(清水堀側)の屋敷があって、
明治以降は近衛連隊や近衛師団司令部があった。
現在このエリアは北の丸公園として、あの日本武道館や国立科学技術館、国立近代美術館や
国立公文書館などがあり、旧近衛連隊の跡地を森林公園として造成したもので、散策路や
休息所なども整備された緑豊かな公園となっている。
今回はその中の清水門と田安門とを巡ってきた。
[撮影日:2009.11.06
(Fri.)]
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【 北の丸公園の案内板 】
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清水堀越しに見える清水門と日本武道館
(スタートは地下鉄・竹橋駅から北上) |
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清水門に向かう土橋上から見る日本武道館 |
【 清水門 】
清水門は江戸城・北の丸の東門にあたり、創建年代は不明だが、現在の門は万治元年(1658)に再建されたとの説もある。
田安門と共に国の重要文化財の指定を受けている。
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城外側から見る清水門
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城内側から見た櫓門
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枡形内から見た高麗門
(写真左側の石垣は櫓門のもの) |
科学技術館に向かう坂上から見下ろす
清水門の櫓門(左)と高麗門(右)。
(枡形は一般に四角な平地の閉空間を造るが、
この写真右側は掘となっている。)
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【 日本武道館 】
ちょうど清水門から田安門に至る間に位置する。
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【 田安門 】
現在の田安門は寛永13年(1636)の創建で、
現存する旧江戸城建築遺構のうちで最古で、
清水門と共に国の重要文化財の指定を受け
ている。
本丸に直結していない離れた門ながら、
高麗門と櫓門とで巨大枡形を形成している。 |
城内側から見る櫓門
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枡形内から見た渡櫓門
(写真左手に櫓門) |
日本武道館との間にある高台に社が設けてあり、
そこから見下ろした右手側に高麗門、左手側に渡櫓門
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【 北の丸公園入り口 】
城外から見た田安門の高麗門。
北の丸地区北側の靖国通りに面した位置にある。
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《 江戸城の総括 》
3回にわたって江戸城を訪れてきたが、未公開の天皇家関連施設を除いて
これでほぼ全エリアをクリアしたことになり、参考までに下に全図を示す。
一国の首都のど真ん中にこれだけ広いエリアで城跡が残っているのは珍しい
ことであろうが、望むらくは東京歴史館という形でも良いので、オリンピック招致
などよりも江戸城天守の再建を望みたいものである。
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[出典 : 「図説 江戸城 その歴史としくみ」 (学習研究社)]
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[2009.11.21:受付] |