思い出写真館



第7回定演:パート紹介
[写真提供:7期/河野さん]
[コメント:7回定演パンフから転載]
【 Conductor 】

  大面目にくそ真面目。しゃれこうべとその息子。いいコンビ。そういえば顔だちもどことなく 似ている。兄弟ではないか。いや本当はそうではない。出身地は岡山と広島。一人は現在陰険の 元祖のように言われている。そのうちもう一人の方も同じように言われるであろう。来年の今ご ろは。
   土木のエリートに電気の秀才。二人とも才能にめぐまれ、趣味も広い。二人合わせると、ス ポーツ(陸上、テニス、ピンポン、ベースボール、スケート、スウィミング、マウントクライミ ング……etc.)、オーディオ、ハム、ドライビング、旅行、読書、酒、コーヒー、その他いろ いろ。
  しかし、なんといってもタクトをもつ姿は二人ともバッグン。趣味は広いがこれといって 取得のない二人、せめてものなぐさみであろう。
【 1st Mandolin 】

  1stパートは旋律を弾く機会に恵まれたパートである。旋律のない合奏曲など有り得ない事 からしても1stの重要性は、とやかく言う必要のない程明らかであろう。それに1stは楽しいパ ートでもある。「リズム感が良く、テクニシャンで、メロディ的感覚があり、音を良く出す様 な人を1stへ!」、「1stパートは、リズム感が良く、とにかく音を出してくれる人を!」などとパ ート編成の際、我がクラブではこんな声が聞かれる。前者の声は学生サークルである我がマンド リンクラブにとっては少し注文の付け過ぎである。少し袴張して書いてはしまったが、後者の方 が我がクラブ向きの注文にピッタリである。ところが「1stは大変だ。ヒーヒー言いながら弾い ているパートだ。」と言う人がいる。成程、1stは苦しいパートでもある。しかし、それなりに 苦しみがいのあるパートでもあると思っている。
  我がクラブも偉大な敵“音楽”に対して苦しい 闘いを続けて来て9年目になる。その最前線を歩いてきたのが、我が1st.Mパートである。
【 2nd Mandolin 】

  誰かが2ndマンドリンをもじってこう言いました。“2ndとかけてもてない男ととく。その心は −−引き立て役”。もてるもてないはさておき、2ndは事実合奏の引き立て役です。1stを粘土 細工の心棒にたとえれば、2ndは肉付けにあたります。それだけに1stほどの高度なテクニック を用いないかわりに、高度な音楽性・感覚を必要とします。2ndとして独立した音楽は成り立 たず、常に他のパートとの調和を考えながら演奏します。
  ごらん下さい。2ndのメンバーは皆しとやかです。1stの後に隠れ、はずかしそうに弾いてお ります。この2nd、実によいムードにまとまっております。先日は他のパートに先がけ、うちわ のコンパを開きました。女性の酒に強いこと、ビールを2〜3本あけてケロッとしています。そ れにひきかえ男性は・・・やはりもてないのでしょうか。
  今年は1年生を全員2ndに入れ非常 に若返りました。将来のマンクラを背負う1年生。涙ぐましい努力を続けております。夏の 合宿では毎朝暗いうちから起きて、ひそかに練習しておりました。我々年老いた上級生にはまね もできず、ただ見つめるだけです。
 さて今宵の演奏、いかがでしょうか……。
【 Mandola 】

  マンドリンオーケストラは弦楽四重奏のように4つの大きなパートから成りますが、そのビオ ラに当るのがマンドラです。マンドラにもアルトとテノーレの2種類があり、アルトはビオラと 全く同じ音域ですが現在ほとんど使用されず、もっぱらテノーレが使われます。形はマンドリン とそっくりですが二まわりほど大きく、音域も一オクターブ低くなっています。合奏では主に中 低音を受け持ち、豊な低音と一番線のもつ絹をさくような独特の音色を生かしてマンドリン合奏 に厚みと変化を持たせる役目を持っています。
  マンドラはテクニック的にもそれほど困難でないため、例年このパートには何もかも適当とい つたような独特の人間が集まります。マンドラ気質といったようなものでしょうか、御覧下さい。 今年もまた長短太細、バラエティに富んだ顔ぶれです。まさにマンクラの縮図と言えるでしょ う。パート練習などは実に和気あいあいとしたもので、人数が少く、しかもそれほど難しくない ので、のんびりと余裕をもってやっています。
 夏の合宿ではパート練習の最中に各人にニックネームがつけられました。では最後に、それでメ ンバー紹介をしてみましょう。どれがどれか考えてみて下さい。
    銀次、馬、毛沢東、ぼく、ふるだぬき、ヤカン、しゃれこうべ………。
【 Mando Cello 】

  「3匹の侍」これはテレビドラマの題名ではない。これは我クラブのチェロパートである。今 迄人材不足のためチェロパート迄手がまわらなかったのか、有名無実のパートであったのが、去 年から今年にかけて着々と、パートの確立がなされ、今では我クラブにおいて、最も将来性のあ るパートと見られています。このチェロパートも来年あたりは、4人、5人、とふくれ上がるこ とを期待してもらいたいと思います。
  このマンドチェロという楽器、形はギターを変形したよう なもので、マンドラよりも5度低い音域をもち、マンドラとギターをかけて、2で割ったような 楽譜をもって、主施律を下からもり上げる役目をもっています。このもの悲しい音色は、我パー トの性格にピッタリととけ込み、いつも心をやわらげてくれます。
  このようなあまり知られて いない楽器「マンドチェロ」のうなり声を、耳をすましてお聞き下さい。
【 Guitar 】

  我々ギターパートは当クラブでも35名という最大の人員を誇り,男21名,女14名の割合です。 これだけいると色々な奴が集まっていましてね、Carキチ、音キチ、雀キチ…etc.です。しかし 何といっても我々ギターパートの特筆すべき所は、近頃のギターブームのためでしょうか、女性が 多いということですね。このうるわしきはずの女性の中にも、女性上位時代を思わせる様な女性 もちらほら・・・どうです。見てやってください。すました顔をしている女性軍を……。
  我々マンドリンクラブのギターパートの役割は、マンドリンの伴奏が主ですが、マンドリン合 奏の合間をみて独奏曲にも手をつけ、技術の向上に励んでいます。
【 Bass 】

  全パート中一番低い音を受け持つのがこのパートでありますが、奏者の方は背の高いダンディ ばかりがそろっています。
  弦バスは、その低くたくましい音あるいは、美しく、やわらかい音を 自由自在に表現でき、それ故、その力強い響きより男性を、又、その楽器自体の崇高な形象より 女性を想わせるとも言われています。合奏におけるBassの利用度は高く、いたるところで使用さ れています。現在ではBassをリズム楽器として扱う場合が多いが、最初はれっきとした旋律楽器で あります。その格調の高い音色の良さも再認識していただければ幸いと思います。もし音色が悪 いと思われたら、それは楽器のせいだと思っていただいて結構です。
 Partとしてのまとまりはマ ンクラで一番を誇っています。多分、今日の演奏会においても我々のチームワークが美しいハーモニ ーとして流れることと思います。
【 Wind Instruments 】

  皆さん、本日は御多忙中の所ありがとう御座居ました。マンドリン合奏のステージ、いかがでし ょうか。
 ところで一寸ステージの左の隅の方を御覧下さい。弦楽器の間にフルート、クラリネッ トの管楽器が見えると思います。皆さんはマンドリン合奏の中での管楽器の持つ役割をどのように お考えでしょうか。ある時はやさしく、又ある時は力強い音色でマンドリンを支えること、これが 管楽器に与えられた大きな役割だろうと思います。又、曲目によってはメロディーやオブリガード を受け持ち、曲に変化を与えたり飾ったりすることもあります。
  そのようなことから今回の第一部の 「序曲」にはフルートを、また第三部の「人魚」では更にクラリネットを加えています。今回の演奏 を、私達いつも隅で小さくなっている管楽器の音にも注意して聴いていただければ幸いです。



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連絡先inohaya@nifty.com (猪早逸郎/第10期[1974年]卒業生)

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